街路樹に 

 色を盗まれし

  真昼の月



消入るような白き影は

突然 出合った白昼夢


             
遠き日々の記憶にも似て


   切れ切れに

  不確かな現実と

  思い込みの夢が

   入り混じる



    しばし



    白き月



   夢の中........